境内に大勢の人が集まり福豆まき

 3日、津市大門の津観音こと恵日山観音寺で『鬼押さえ節分会』が開かれた。
 この行事のルーツは江戸時代、多くの旅人たちで賑わう伊勢参宮街道の春の風物詩として知られた奇祭。元々は、侍や町役が、境内に放たれた鬼役の罪人を真剣で斬りつけ、邪を払うという激しい内容。毎回死傷者が絶えなかったころもあり、明治時代に中止となった。
 平成9年に、長らく途絶えていたものを地域活性化などを目的とし、現代に合う形で復活させた。
 今年は晴天にも恵まれ、例年にも増して『福』を求める人々が大勢集まった。福豆まきの前に、かつての祭をイメージした寸劇が披露された。津商工会議所青年部と津青年会議所の会員が鬼と侍に扮し、津クイーンと共に少しコミカルな大立ち回りを繰り広げた。
 その後、前葉泰幸市長・津クイーン・厄年の人たちなどが、特設ステージ上から「鬼は外!福は内!」と福豆まきを行った。今年はこれまでよりスケールアップし、より多くの人が『福』を持って帰っていた。