歴史講座と温泉入浴 今回は三重全域テーマ

津市榊原町の温泉旅館「湯元榊原舘」は、歴史講座と温泉入浴とを組み合わせた人気企画の第5弾「みえを知る旅V」を4月~9月にかけて開催。今回は津・伊賀・桑名・松阪・伊勢・熊野など県内全域の歴史・産業などを多彩な講師陣から学ぶことができる。

 古くから伊勢神宮の参拝にあたって、身を清める〝湯ごり〟の地としての役割を果たしてきた榊原温泉。
 百年以上の歴史を持つ老舗温泉旅館の湯元榊原舘は、三重県の中心に位置し、県内を結ぶハブ的な役割を果たす津市から県全体の観光を盛り上げたい、という思いで温泉入浴とセットとなった歴史教室「みえを知る旅」を一昨年から前期後期で開催。県内各地や女性といったテーマを定め、三重県民でも余り知られていない三重の歴史・産業・文化などを学ぶ場を提供。毎回定員いっぱいの70名が集まるほどの好評を博してきた。
 今回の「みえを知る旅V」は全6回。これまで取り扱った地域やテーマを更に掘り下げたり、参加者からのリクエストを反映している。
 ①「桑名藩の幕末2~松平定敬と戊辰戦争」…4月22日10時〜12時、講師は桑名市博物館館長の杉本竜さん。②「松尾芭蕉が作りあげた世界2~此一筋につながる」…5月20日10時〜12時、講師は伊賀市芭蕉翁記念館学芸員の髙井悠子さん。③「津市内の伊勢参宮街道─『伊勢参宮名所図解』を題材として」…6月10日10時〜12時、講師は皇學館大学文学部長で国史学科教授の岡野友彦さん。④「幕末の経世家 竹川竹斎」…7月22日10時〜12時、講師はNPО法人松阪歴史文化舎理事長などを務める門暉代司さん。⑤「熊野参詣道伊勢路と世界遺産」…8月19日、ICОМОS文化の道国際科学委員会委員の伊藤文彦さん。⑥「三重を襲った巨大地震と津波」…9月9日10時~12時、三重郷土会常任理事の浅生悦生さん。この他、9月に関連企画で「熊野古道の一日体験」(定員15名・別途参加費)も開催を検討中。
 参加は、湯元榊原舘、道の駅津かわげ、アスト津1階の津市観光協会と2階の三重県観光連盟に設置されている専用申込用紙に記入し、FAXで送信。定員は先着70名。参加費は6回分6000円(入浴料込み)の一括払い。募集締め切りは4月12日。
 これまで広く三重県を題材にした学びの場を提供し、参加者たちと共に、改めて三重について学びながら観光的なポテンシャルの高さを実感した湯元榊原舘の前田諭人社長は「今まで来て頂いた方にも、新しく来て頂く方にも三重を学んで頂き、これからの観光がどうなっていくかを考えて頂ける場にもなると良い」と語る。
 みえを知る旅についての問い合わせは湯元榊原舘☎059・252・0206へ。