津市久居明神町1690の44にある「ポケットさんのブルーベリー農園」が、6月8㈯にリニューアルオープンする。
 園主である川合利昌さん(45)が、「久居地区をブルーベリーの産地としてメジャーにしたい」との想いから5年前に開園した。土を使わず、一本一本を「ポット栽培」しているのが特徴で、ポットの中は土の代わりにスポンジを使い、肥料ではなく水と栄養素をたっぷり含んだ養液をポット毎に適時ホースで注入し育てる。
 また、農薬も一切使わない。そのため約600坪の園内にある約500本、50品種ものブルーベリーの管理は全て手作業。見回りながら自分の目で育ち具合を確認すると同時に害虫を手で駆除していく。
 川合さんの本業はペットトリマーとして「ポケットドッグハウス」の経営。動物と同じくらい自然が大好きな川合さんは、住宅開発などで自然や農地が徐々に無くなっていく現状に心を痛めていた。そこで一大決心、自分で自然を取り戻そう、やるなら農園、それと大好きなフルーツを栽培しよう、と資金を捻出し設備を整え、開園にこぎ着けた。
 本業と両立させながら当初は手探りでの栽培だったが、毎年、スキルアップに並々ならぬ努力を重ねた結果、50品種を食べ比べできる現在の規模にまで発展させた。
 普段、食べている多くの輸入物のブルーベリーは輸送時間を考慮して完熟する前に収穫される場合が多く、甘さが十分ではないと言う。「ここでは本当に甘いブルーベリーが食べられます。毎年訪れるリピーターの方も多いんです」と話す。
 今後の課題は天候と集客。昨年も台風や長雨で
少なからず影響を受けたため、今年は十分な対策を講じてオープンへの準備に力を入れている。また、綺麗な水洗トイレを完備している点も女性に喜ばれている。さらに休憩所の一部(ブランコの下)に人工芝を敷くと共に暑さ対策のための日陰も増やした。ブリーベリーだけでは物足りない元気なちびっ子達には縁日気分で楽しめる。
 同園の今シーズンの食べ頃は、完熟する6月8日から8月中旬まで。料金は1時間あたり大人1900円、小学生1300円、未就学児~4才まで500円、3才以下は無料(但し持ち帰りは別途料金)。
 また、ブルーベリーシロップを使った「かき氷」400円や「ブルーベリームース」400円、「ブルーベリースパークリングドリンク」300円も販売する。
 問い合わせは同園☎080・4213・7750。ホームページは「ポケットさん」で検索。