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5月29日㈬10時30分~11時、津市栄町の四天王寺で、三重県呉服商連合会が「きもの供養」を開く。現在、供養してほしい着物を募集中。
親から子へ、そして孫へと、沢山の思いと共に受け継がれていく着物だが、着ないまま長年、押入れに眠っているケースも少なくない。処分するにしても、思い出がこもった着物は簡単に捨てることが出来ないもの。
そこで三重県内の呉服店による同連合会が、同寺に供養塔を建立。平成29年から役割を終えた着物への感謝の念を込めた法要を行っている。毎回150~200点が集まるが昨年は過去最高の500点以上が集まった。
同供養祭の法要に参列した人の中には「母の形見のきものを供養できて安心した」と感謝する人も多かったという。
供養料は5000円(大きな段ボール一箱分、記念品の金襴念珠袋を進呈)。同寺または同連合加盟店へ直接持っていき申込みを行うこと。
津市内の加盟店は
▼津市内=ふるまご(上浜町)、オカモトヤ(一身田町)、くさ川、白銀屋(大門)、丸加屋(久居中町)
▼松阪市内=浅井、すかや、ひらのや、みなとや、八幡屋へ。
問い合わせは各加盟店へ。
2024年5月9日 AM 4:56
4月14日、津城復元の会は、津リージョンプラザお城ホールで「津城復元第8回資金造成チャリティーコンサート」を開いた。後援=(一社)津市観光協会、津観光ガイドネット。
コンサートの収益金は津市のふるさと納税制度の津かがやき寄附を活用して、津城の復元資金として積み立てられる。3部構成。
冒頭、津城復元の会の西田久光会長は「昨年度から津市が津城跡の整備に向けて具体的に動き始め、私達はこの令和6年度を復元元年と位置づけている。目指すは2030年の津藩祖・藤堂高虎公が亡くなって400年。高虎公が津城の顔として建てた北側を復元したい」と実現に向けて更なる協力を呼び掛けた。
第1部は、マンハイム・カルテット。オーケストラなどで活躍しているフルート岡本有希さん、ヴァイオリン中村葉子さん、ヴィオラ足立順子さん、チェロ中野雅敏さんらが2018年に結成した四重奏団。ニューシネマパラダイス「愛のテーマ」やリベルタンゴ、スウィングジャズメドレーなど多彩な楽曲を演奏し、聴衆を魅了した。
第2部は、津城復元の会役員で城郭に詳しく、安濃津ガイド会のボランティア・ガイドとしても活躍している深見和正氏が「津城の歴史と復元募金活動」と題して講演。津藩祖・藤堂高虎公の居城である津城の歴史や構造の特色、本丸北面の復元を第一目標に募金活動に取り組んでいることなどを紹介した。
第3部は、津市分部の本願寺住職・荒井眞道尼が率いる一絃琴正流・清壽会が「そして、楽しく」をテーマに演奏。カーネギー・ホールでの演奏経験もある名手の荒井さんは今回で演奏活動を一区切りにすると語り、尺八、ギター、太鼓、唄と共に聴衆を幽玄の世界へと誘った。最後は会場全員による「川の流れのように」でフィナーレを迎えた。
この日集まったコンサートの収益金と会場募金などは計約62万円。今月14日に前葉泰幸市長の元へ届けられる予定。「津城跡の整備」へ集まった寄附の総額は2月末現在で延べ約3万3000人、約7500万円。
2024年5月9日 AM 4:56
5月19日㈰12時30分から16時(終演予定)、三重県総合文化センター小ホールで、土筆派三代目家元継承十周年と、本紙の随想倶楽部「ちんとんしゃん」の執筆で知られる土筆栄さんの喜寿を祝う会「小唄 土筆派 演奏会」が開かれる。入場無料。主催=土筆会、後援=三重県、津市、中日新聞、三重テレビ、津北ロータリークラブ、中日文化センター。
小唄は端唄から分かれた伝統芸能で、江戸小唄または早間小唄とも言われる。端唄に比べて軽快で音域は高音から低音まで三味線とつかず離れずにリズムと拍子は明快なものが多く、三味線による「送り」と言われる後弾きがついたり替手が伴うことがあり、三味線は爪弾きで行われる。
歴史的には幕末から明治にかけて活躍した清元お葉によって始められた。その後、裾野が広がり多くの弟子達が小唄の新流派を創流する中で、大正9年に田村てるが田村派を興し、その後、昭和36年に初代土筆栄が大阪で土筆派を創始した。
初代・土筆栄は津や鳥羽でも小唄の指導にあたり、三重県内で多くの弟子を輩出。土筆栄豊が大阪で二代目・土筆栄を継承し、大阪と三重の各地で引き続き指導してきた。二代目・土筆栄は2014年に百才を越えたのを期に後進に道を譲る決心をし、津で教室を持っていた弟子の土筆栄八(上田美紀さん)が三代目・土筆栄を襲名した。
津市羽所町の料亭ヤマニの女将でもある上田さん(76)は、同店2階でレッスンを開いており男女25人が習っている。
毎年、夏の浴衣会・冬の丹前会の2回のおさらい会のほか、大阪の国立文楽劇場や京都の歌舞練場でなどで開催される関西小唄協会主催(上田さんは同協会の理事)の小唄会にも参加。春の花見会や12月の忘年会、その他有志の懇親会など交流会も盛んに行っている。
コロナ禍の影響で10年ぶりとなる今回の演奏会は、栄さんが喜寿を迎える記念ということもあり、土筆会社中に加え、東京からは夜雨会も出演。約30曲を披露する。
2024年5月9日 AM 4:55