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2024年5月
4月14日、津城復元の会は、津リージョンプラザお城ホールで「津城復元第8回資金造成チャリティーコンサート」を開いた。後援=(一社)津市観光協会、津観光ガイドネット。
コンサートの収益金は津市のふるさと納税制度の津かがやき寄附を活用して、津城の復元資金として積み立てられる。3部構成。
冒頭、津城復元の会の西田久光会長は「昨年度から津市が津城跡の整備に向けて具体的に動き始め、私達はこの令和6年度を復元元年と位置づけている。目指すは2030年の津藩祖・藤堂高虎公が亡くなって400年。高虎公が津城の顔として建てた北側を復元したい」と実現に向けて更なる協力を呼び掛けた。
第1部は、マンハイム・カルテット。オーケストラなどで活躍しているフルート岡本有希さん、ヴァイオリン中村葉子さん、ヴィオラ足立順子さん、チェロ中野雅敏さんらが2018年に結成した四重奏団。ニューシネマパラダイス「愛のテーマ」やリベルタンゴ、スウィングジャズメドレーなど多彩な楽曲を演奏し、聴衆を魅了した。
第2部は、津城復元の会役員で城郭に詳しく、安濃津ガイド会のボランティア・ガイドとしても活躍している深見和正氏が「津城の歴史と復元募金活動」と題して講演。津藩祖・藤堂高虎公の居城である津城の歴史や構造の特色、本丸北面の復元を第一目標に募金活動に取り組んでいることなどを紹介した。
第3部は、津市分部の本願寺住職・荒井眞道尼が率いる一絃琴正流・清壽会が「そして、楽しく」をテーマに演奏。カーネギー・ホールでの演奏経験もある名手の荒井さんは今回で演奏活動を一区切りにすると語り、尺八、ギター、太鼓、唄と共に聴衆を幽玄の世界へと誘った。最後は会場全員による「川の流れのように」でフィナーレを迎えた。
この日集まったコンサートの収益金と会場募金などは計約62万円。今月14日に前葉泰幸市長の元へ届けられる予定。「津城跡の整備」へ集まった寄附の総額は2月末現在で延べ約3万3000人、約7500万円。
2024年5月9日 AM 4:56
5月19日㈰12時30分から16時(終演予定)、三重県総合文化センター小ホールで、土筆派三代目家元継承十周年と、本紙の随想倶楽部「ちんとんしゃん」の執筆で知られる土筆栄さんの喜寿を祝う会「小唄 土筆派 演奏会」が開かれる。入場無料。主催=土筆会、後援=三重県、津市、中日新聞、三重テレビ、津北ロータリークラブ、中日文化センター。
小唄は端唄から分かれた伝統芸能で、江戸小唄または早間小唄とも言われる。端唄に比べて軽快で音域は高音から低音まで三味線とつかず離れずにリズムと拍子は明快なものが多く、三味線による「送り」と言われる後弾きがついたり替手が伴うことがあり、三味線は爪弾きで行われる。
歴史的には幕末から明治にかけて活躍した清元お葉によって始められた。その後、裾野が広がり多くの弟子達が小唄の新流派を創流する中で、大正9年に田村てるが田村派を興し、その後、昭和36年に初代土筆栄が大阪で土筆派を創始した。
初代・土筆栄は津や鳥羽でも小唄の指導にあたり、三重県内で多くの弟子を輩出。土筆栄豊が大阪で二代目・土筆栄を継承し、大阪と三重の各地で引き続き指導してきた。二代目・土筆栄は2014年に百才を越えたのを期に後進に道を譲る決心をし、津で教室を持っていた弟子の土筆栄八(上田美紀さん)が三代目・土筆栄を襲名した。
津市羽所町の料亭ヤマニの女将でもある上田さん(76)は、同店2階でレッスンを開いており男女25人が習っている。
毎年、夏の浴衣会・冬の丹前会の2回のおさらい会のほか、大阪の国立文楽劇場や京都の歌舞練場でなどで開催される関西小唄協会主催(上田さんは同協会の理事)の小唄会にも参加。春の花見会や12月の忘年会、その他有志の懇親会など交流会も盛んに行っている。
コロナ禍の影響で10年ぶりとなる今回の演奏会は、栄さんが喜寿を迎える記念ということもあり、土筆会社中に加え、東京からは夜雨会も出演。約30曲を披露する。
2024年5月9日 AM 4:55
(公社)津歯科医師会は6月9日(日)9時~12時、津リージョンプラザ保健センターで「口腔がん検診」を実施する。無料。事前申込制。
日本人の2人に1人ががんに罹患し、4人に1人(25%)が、がんで死亡している。口腔咽頭がんは全がんの2・4%。罹患数・死亡率ともに年々増加傾向にある。
口腔がんは「食べる」「味わう」「話す」「呼吸する」などの機能面での障害や顔貌への影響で生活の質を著しく低下させるだけでなく、時には命を脅かす。
初期の口腔がんは口内炎と似ており、歯科医師による診断が有効とされる。ほとんどは直接目視、触知できる場所にあり、レントゲンや内視鏡などを使わなくても、問診・視診・触診で早期発見が可能。
検診のチェック項目は、口の中の粘膜にただれや赤い部分がある・口の中に白い部分がある・口内炎や粘膜の傷、抜歯後の傷が治らない・口の中や首にしこりや腫れがある・顎や舌が動かしづらい・食べ物が飲み込みにくかったり、話しにくい・歯のぐらつきがあったり、歯が浮いている、歯ぐきから出血や膿が出ている…など。
当日は問診、視診、触診で診査し、精密検査は二次医療機関を紹介してもらえる。
申し込みは、5月31日(金)まで(土・日曜日を除く)の9時30分~17時に、津歯科医師会(☎059・225・1304)へ。定員80人、定員になり次第締め切り。
2024年5月9日 AM 4:55