6月3日、津市大谷町にある大川学園・三重調理専門学校で氷細工を制作する特別授業が行われた。
 パーティなど祝宴にかかせない氷細工を学生たちに学んでもらおうと毎年この時期に実施されているもの。氷細工のプロである津氷彫会の藤岡茂郎さん(75)を含む講師3名が指導に当たった。
 まずは講師たちが氷を削るためのノコギリ、ノミなどの道具の使い方を丁寧に指導。その後に参加した学生33名が7グループに分かれ、1個135㎏の大きな氷の塊りからハープ、白鳥、鷹、皿、エンゼルフィッシュ、花籠など、チーム毎のテーマに合わせた作品作りに取り組んだ。
 氷を大まかな形にするためのノコギリを使った大胆な細部の形を整えていくノミの繊細な作業の組み合わせに学生達は苦戦しながらも素晴らしい作品を作り上げた。
 途中、大川幼稚園・保育園の園児たちも見学に訪れ、氷細工を見たり、冷たい氷にさわって喜んでいた。 
 同校の担当者は「創造力が必要なことろは調理と通じる。調理師を目指す学生らにはよい経験になったと思う」と話していた