懐かしの津の風景
昭和40年2月に松菱百貨店の屋上から南を向いて撮影した写真。手前の岩田橋を渡ったところが伊予町、その先は岩田町である。戦前、ここには当時の津を代表する大店が軒を連ねていたが、昭和20年の戦災で一帯は焼きつくされた。
写真はそれから20年後の姿であるが、まだ国道23号には中央分離帯がなく、代わりに左右に細い緑地帯が設けられているのが分かる。
橋のたもとに見えるビルは、当時、自家用車を生産販売していた三重いすゞ自動車のショールームであるが、のちにこの場所に現在の百五銀行本店が建設され、現在に至っている。
国道を走る自動車もまばらで、どこか長閑な空気が漂っている。
(協力=津市大門アーケード内「あのつ画廊」…昭和の津の町なみ写真多数展示中。℡059・228・8188)
2013年1月10日 AM 4:57