社会

奉納する電動車椅子の試走で宇治橋を渡る様子

 2日、「国際ソロプチミスト三重」=阿部奈々会長=は、伊勢神宮に電動車椅子5台を献納した。
 国際ソロプチミストは世界の約130カ国で展開する女性の奉仕団体。国際ソロプチミスト三重でも、社会で活躍する女性や団体、経済的に恵まれない中で学業に打ち込む女性や外国人留学生への支援などを行っている。
 今回は同団体の認証45周年を記念に献納。これまで伊勢神宮への電動車椅子の献納は30周年に7台、35周年3台、40周年5台で今回のものを合わせると計20台になる。車椅子は内宮と外宮で希望する参拝者に貸し出されている。
 伊勢神宮内宮の宇治橋前に集合した会員15名は車椅子の試走を行いながら、神楽殿前まで移動。献納する車椅子と共に祈祷を受けた。
 阿部会長は「高齢者など、車いすが必要な方の参拝に役立てば」と話した。

 11月25日13時30分~15時、津センターパレス2階ホールで、ときめき高虎会が主催する歴史講演会「えっ、それもあれも高虎!?」を開催。
 講師は高虎公が主役の小説「蔦は枯れず」が代表作の作家・摂津守さん。高虎公が関わり現存する建築物は20を超えており、日本一の「築城名人』と言われる所以にもなっている。武勇に優れた高虎公が日本一の高さを誇る石垣と現在の数多い天守に見られる『層塔型天守』を実現できたのは、生まれ故郷の近江の石垣造りの石工集団「穴太衆』、建築の宮大工集団「甲良大工』の存在が大きい。講演では、高虎公が関わった建造物から「甲良大工」と「穴太衆」の関係を紐解いていく。
 参加費は一般500円。講演終了後には摂津さんの著書を販売。購入者にはサインと共に摂津さん手製の革製ストラップ付ブックマークを進呈。

 10月29日13時半(13時開場)~、三重県総合文化センター中ホールで、創作和太鼓チーム『津・高虎太鼓』=中田正己会長=の創立50周年記念演奏会「邂逅」が開かれる。後援=津市、津市教委。今年の津まつりでも勇壮な演奏を披露するなど、津市の郷土芸能の一翼を担う同団体。半世紀の歩みを振り返り、未来に向かう演奏を響かせる。

熱の入った練習を続ける津・高虎太鼓の少年隊

 津・高虎太鼓は、73年に津青年会議所の20周年記念事業として発足したことが始まり。79年に作曲者として活躍を続けてきた故・金子圭佑氏が音楽監督に就任。津・高虎太鼓少年隊を結成し、青少年の健全育成を目標にすると共に『音楽としての太鼓』を追求。当初は津藩祖藤堂高虎公の功績を紡いだ楽曲を中心に演奏活動をしてきた。口伝で曲が受け継がれる和太鼓の世界で、金子氏は曲を五線譜に起こし、それに基づく指導で会員たちの音楽的な資質を高めることにも注力した。その成果として、現在の音楽監督を務める水谷忍さんを筆頭に、プロチームに参加する奏者を輩出している。金子氏が86年に48歳の若さで急逝したが、会員自らの手による創作和太鼓チームとして再起。金子氏の想いは今もチームに受け継がれている。
 現在は小学生から70代まで約150名が所属しており、津まつりでの演奏や定期演奏会、海外演奏などの単独公演のほか県・市の代表として中高生を中心とした若手トップチームが和太鼓コンクールの出場を目指すなど、新しい世代の成長も著しい。また、長きにわたる歴史を持つだけに、親子2代、3代で演奏を楽しんだり、学業や仕事で一度は会を離れたが再び活動している会員もいるなど、チームは多くの想いに支えられている。
 半世紀の節目となる今回の演奏会のテーマは「邂逅」。人生が大きく変わる運命的な出会いやめぐり逢いを意味している。創立以来、多くの人との出会いやめぐり逢いを重ね、そのつながりに支えられてきた半世紀の歩みを振り返りながら観客達との邂逅に感謝の思いを込めた演奏を披露する。演奏会は3部構成。少年隊による元気いっぱいの演奏や、トップチームの卓越した演奏が披露されるほか、ルーツの「津青年会議所高虎太鼓」や女性チーム「津・高虎太鼓華乃津会」、「三重フィルハーモニー交響楽団」の有志などが出演する。
 津まつりを終えた会員たちは、演奏会に向けて河芸総合支所内の郷土芸能練習場で熱の入った練習を続けている。創設期よりチームを支えてきた中田会長は「あっという間の50年。色々な企業の方々や地域に育てて頂いたおかげで、ここまで来られた」と感謝する。
 入場料は全席自由で1000円。取り扱いは総文チケットカウンター☎059・233・1122、中津軒☎059・228・2748へ。

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