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泰良木さん、井分さん、西山さん(左から

泰良木さん、井分さん、西山さん(左から

3月17日~22日、津市栄町の四天王会館のVOLVOXで、創作人形作家の泰良木ゆめさん=津市=と書・篆刻作家の井分潭風さん=鈴鹿市=による二人展「春和景明」が開かれた。
泰良木さんは独学で人形作りを学んでおり、粘土や布などを材料にした人形たちは泰良木さんの実体験に基づく昭和をテーマに人間の心理を描き出している。井分さんは書と篆刻の古典をベースとしながらも、様々な字体や表現法を積極的に取り入れ、文字を書くこと本来の楽しさも伝えている。また、泰良木さんと親交のあった木工芸作家の故・西山英樹さんを偲び、西山さんの妻で元市議のみえさんの協力によって作品を展示。
来場者たちは泰良木さんの懐かしくも温かい人形や、井分さんの自由な心を感じる書、西山さんの緻密でリアリティ溢れる木工芸と三者三様の作品を楽しんでいた。

津市の中心市街地を形成する「大門・丸之内地区」。モータリゼーションや郊外型の大規模店舗の台頭、新型コロナウイルス感染症の影響によって個人店が徐々に減るなど、新たな形での活性化が求められている。4月下旬には津センターパレスのホテルがリニューアルオープンするなど明るい兆しもある中、国土交通省の事業で官民が連携して新たな将来像を描く未来ビジョンづくりが動き始めている。

廃止された国道23号の丸之内交差点

廃止された国道23号の丸之内交差点

未来ビジョンは国土交通省の「官民連携まちなか再生推進事業」に基づくもの。「居心地がよく歩きたくなるまちなか」の形成を始め、都市再生をめざし官民が連携しながら、様々な人材が集積するエリアプラットフォームの構築も行われるが、未来ビジョンはエリアの将来像の共有を目的に策定される。津市では中心市街地の大門・丸之内地区58㏊が対象で都市計画の観点からの調査が始まっている。

時代の流れとともに、両地区にある商店街も活気を失っており、津市の顔ともいえる中心市街地の活性化は大きな課題。今期の津市議会定例会でも複数の議員がこの事業について、様々な観点から質問を行った。前葉泰幸市長も「何かイベントをやるという形だとこれまでと同じ一過性で終わってしまう。そうではなくまちの姿を議論して先のことまで考えていく。そのために都市計画まで踏み込み、変えていくとかマスタープランに反映するとか用途地域の議論をするなどしなければならない」と語り、新しいまちづくりの礎となるエリアプラットホームの構築と未来ビジョンの作成に意欲を見せている。
今後官民で話し合いを続けていく中、民の一角を担う丸之内商店街では、今年2月に国道23号の「丸之内交差点」が廃止された。60mほど北にある三重会館交差点との距離が近く、信号を見落とす人も多く交通事故や違反が頻発したことが原因での〝改良〟だったが、従前の形で30年以上利用していた交差点が消えたことはメリットばかりではない。そこで丸之内商店街振興組合では、未来ビジョンの策定に携わっていく中で、片側5車線という23号の区間でも珍しい特性と中勢バイパスの全線開通による交通量の緩和を見込み、1車線でイベントを定期的に開催したり、一時的な駐車スペースにして商店街の利便性を向上させられないかなど、新たな可能性を探る姿勢。同様に官民の人材が様々な立場から、意見を出し合いながら、未来ビジョンを具体化していく。
中心市街地には明るい兆しもあり、4月下旬には津センターパレスのホテルがリニューアルオープン予定で集客が期待できるほか、津城跡は続日本100名城に指定されて以来、全国から多くの人が訪れるようになっており、津城復元運動も着実に進んでいる。日本三観音の一つである津観音や両地区の商店街や公共施設などと共に、面的な魅力を創出するポテンシャルも秘めている。
今後、どのような形で事業が進み、都市計画がつくられていくかが注目される。

各種キャッシュレス決済のポイント還元が受けられるマイナポイント事業での後押しもあり、津市の「マイナンバーカード」の取得率は1月末で40・1%で、取得枚数も11万枚を超えた。事業の第2弾が始まっているが、6月からが本番で合計1万5000円分のポイントを取得できるようになる。それに合わせて取得申請が急増する可能性も高いので、これから取得する人はそれを見越して行動することも大切。

 

 

2016年から国が交付しているマイナンバーカード。国は社会保障や税制との紐づけなどによって、行政の効率化と利便性の向上などを目指すが、しばらく取得するメリットを感じられなかったため、普及率の低迷が続いていた。
しかし国民全員を対象に一律10万円が給付された特別定額給付金ではマイナンバーカード取得者はいち早く給付が受けられたり、「マイナポイント事業」では任意のキャッシュレス決済サービスでポイント還元が受けられれたりと明確なメリットが示されたことによって状況は一変。   津市でも一昨年5月末で14・97%(4万1449枚)だった普及率が今年1月末で40・1%(11万929枚)%と短期間で上昇している。今年1月からはマイナポイント事業の第2弾が始まっており、カード新規取得者と前回の事業の時に申し込みをしなかった取得者を対象に、任意のキャッシュレス決済で最大5000円分(チャージや利用額の25%)を還元を行っている。この反響はこれまでと比べると控えめだが、第2弾には〝本番〟が控えている。それは、今年6月(予定)に、マイナンバーカードの「保険証利用登録」を行った人と「公金受取口座登録」を行った人を対象に各7500円、計1万5000円分のポイント付与だ。チャージや利用額に応じたポイント還元だったこれまでの方式と違い、直接額面通りのポイントがもらえるため、インパクトは大きい。多くの人が新規で取得する可能性が高い。
津市では市役所1階のマイナコーナーや各総合支所で専用端末を使ったマイナンバーカードの取得支援や、マイナポイントの利用手続き、健康保険証の利用登録などのサポートを行っている。更に今月からは、アスト津4階のアストプラザ内に「マイナ・ステーション」を設置。希望日5日前までの完全予約制ではあるが、同様のサポートやマイナンバーカードの交付も受けられる。平日19時までで、土日祝日も利用できるため、仕事をしている人も利用しやすい。
あとは、津市に住民票を持つ人が概ね5人以上集まる企業・団体・自治会など市内の指定場所に市職員が赴き、一括して申請を行う「出張申請」も受け付けている。手続きの際に本人確認を行うので市の窓口へ行く必要がなく、カードを郵送で受取れるという大きなメリットもある。
このほか、4月よりポルタ久居にもマイナポイントコーナーを設置したり、第2弾を開始する6月以降に市内の公共施設で巡回支援なども行い、サポートをしていく予定。
第2弾が本格的に始まるまでに少し時間はあるが、マイナポイント事業第1弾のピーク時には申請が殺到。取得までの期間が通常1カ月のところ、最大3カ月になってしまった。今回も同様の事態が予測されるため、これから取得を予定する人は、今のうちに手続きしておくとスムーズに対応できるだろう。
マイナンバーカードについての問い合わせやマイナステーションの予約(ネットからでも可)は市民課☎059・229・3198へ。

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