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11月22日、松阪肉牛〝七保肉牛〟の女王を決める『第17回大紀町七保肉牛共進会』が、度会郡大紀町野原のJA伊勢経済2課肉牛出荷場で行われた。主催=同町七保肉牛共進会。
同共進会は旧七保村、旧大宮町時代から数えて今年で68年目。今回は七保和牛部会から11の肥育農家が未経産牛50頭を出品した。今年は11月27日に、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、中止されていた「松阪肉牛共進会」が3年ぶりに開催されたが、近年では同部会に所属する肥育農家が上位を占めるなど、非常にレベルが高いことでも知られる。
今回も審査委員長である県畜産研究所大家畜研究課の岡本俊英主幹研究員らが一頭ずつ厳正な審査を実施。優れた肉質・肉量を兼ね備えた素晴らしい牛が揃い、肥育農家たちの弛まぬ日々の努力と情熱が伺えた。
審査の結果、最高賞の優等賞1席は、岡田一彦さん(77)肥育の「よしみ7」号695㎏が輝いた。
岡田さんは肥育歴50年を超える大ベテランでこの共進会での優等賞1席は昨年に続いて2年連続の快挙。更に11月27日に開かれた「松阪肉牛共進会」でも、チャンピオン牛である優秀賞1席を育て上げ、同共進会では計三回の栄冠を獲得するなど、素晴らしい実績の持ち主でもある。
岡田さんは、今回一席を獲得した牛の名前は岡田さんの妻と同じ「よしみ」であることを喜び、「牛を育てるのが楽しくて仕方がない」と顔をほころばせた。
今回出品された50頭を全て購入した津市北丸之内の精肉店・朝日屋の香田佳永社長は「背中からモモにかけての張りやバランスが素晴らしい牛だった。七保和牛部会は年々レベルが上がっており、今年の松阪肉牛共進会には16頭が選ばれた。そういったことも肥育農家の励みになれば良い」と笑顔で話していた。
今回朝日屋が購入した50頭は、12月15日から開催される「名牛まつり」にて通常価格で販売される。

昨日9日から三重県総合文化センター2階ギャラリーで『津西地区ふれあい創作展2022』が開かれている。時間は9時半~17時(最終日は14時まで)、入場無料。会期は11月13日㈰まで。
津西ハイタウン・緑の街・西団地・つつじが丘・津公園団地・広明台・むつみが丘・コモンヒルズ西が丘・渋見ヶ丘・上津台・西が丘団地など12団地を管内とする津西地区社会福祉協議会と津西地区自治会連合会の主催。
同作品展は2010年から毎年、開催していたが、新型コロナウイルスの影響で今回、3年ぶり11回目の開催となった。 書道・絵画・写真など住民らが丹精込めて創作した趣味の作品を一同に展示公開している。
更に12日㈯13時(開場12時半)~同文化センター多目的ホールで「ふれあいコーラスのひろば」も開催。入場無料。はみんぐ♪つつじ・Cantiamo・コールみどり・偕楽クラブ合唱団・マンマ合唱団・スィングハイタウンが出演。響く美しい歌声が楽しめる。

暑い夏が過ぎ、秋空が気持ち良く澄み渡る季節になりました。皆様お変わりなくお過ごしでしょうか。彼岸花が赤く染まるのを楽しみに愛でていたのもいつの間にかコスモスに変わり、どこからかよい香りが運ばれてきて、楽しみだった金木犀の花も雨で散ってしまったようです。代わりに十三夜を過ぎて盛りを迎えたススキや萩が凛として見え、草花を見ていると季節の移り変わりの早さに圧倒されてしまいます。乾いた空気に冬の気配を感じ、晩秋から初冬にかけて歩みを早める時雨で、私達は冬の近いことを知ります。
今回は「伊勢に宇治橋」と「世を捨てて」の小唄二曲をご紹介いたします。

「伊勢に宇治橋」=江戸小唄 作者不明・江戸後期
伊勢に宇治橋 内宮下宮 八十末寺の宮廻り 相の山ではお杉お玉が  縞さん紺さん中乗りさん 岩戸さんには道続き 二見ヶ浦には朝熊山 磯辺比丘尼に 太太神楽 これ申し上がりやんせ

この唄は江戸時代の泰平が続くにつれ「お陰参り」「抜参り」などと称して、諸国の男女をなして、お伊勢参りをしたもので、伊勢の名所を伊予節にのって唄ったものです。又、伊勢構の組織が生まれ、参詣人の世話をする「御師」という職業も生まれました。
「伊勢に宇治橋」は伊予節の替歌で、伊勢皇大神宮は、伊勢市五十鈴川上に鎮座し、宇治橋は神域に入る第一の関門でした。天照大神を祀る我が国最高の大宮を内宮、豊受大神を外宮と呼びます。神宮には、十の別宮、三十三摂社、十六末社、三十所管社合わせて八十九社がこの近くに散在しております。相の山には内宮、外宮との間の尾部坂と牛谷坂の間で昔の繁華街があった所です。
中でも古市は街並みで、伊勢詣りの人々はここで精進落としの遊びを楽しむのが例で、備前屋、杉本屋、油屋などが有名でした。又、お杉お玉という名物の女乞食がいて、三味線を引いて相の山節を唄い、お金の喜捨をを受けてました。縞さん紺さんとは、伊勢参りの客を着物の柄によって呼びかけている言葉です。
「岩戸さん」とは二見ヶ浦の夫婦岩のことで、朝熊山は内宮の東、伊勢志摩の国境にそびえる山のことです。「鸚鵡石」とは言葉石とも言われ、この石に向かって言葉を発すると、こだましてすぐその人の言葉を真似するといい伝えられています。志摩磯部町にあり、31mの石英岩です。「磯部比久尼」は尼の姿で売色をした私娼で、びんざら杓をふって唄を歌い乍ら客を呼び込む者のことです。「太太神楽」とは神宮に奉納する神楽のことをいいます。当時は神楽を奉納することが流行りでした。

「世を捨てて」=大正末期(新暦晩秋十月)益田太郎冠者作詞作曲

世を捨てて 身は奥山の侘び住居 訪う人も虫の声 音さえ淋しき月の影 テナこと言うのも嘘の皮 忘れられない色と酒 それにつけても金の欲しさよ 死んでも褒美の金欲しや 地獄の沙汰も金次第 欲ばってるね

益田太郎冠者の作詞作曲です。本名は益田太郎といい劇作家です。男爵益田孝の一人っ子で太郎冠者はペンネームで、脚本(笑劇)を書き演出もしております。
色と酒で身を持ちくずして、しょんぼり反省している様子ですが、これは真赤な嘘で、人間の本性と欲は変わらないものです。作者の場面転換の面白さが際立っている曲です。
窓から差しこむ光りも長くなり、日に日に秋の気配を感じます。皆様に楽しんでいただいております小唄の楽しみちんとんしゃんも21回を迎えました。まだまだコロナも収まらず、ただただ心配しております。あっという間に過ぎて行く一日を大切に過ごされ、お体をくれぐれもご自愛いただき、これから迎えます寒い冬を乗り切りましょう。
小唄 土筆流 家元 参考・木村菊太郎著「江戸小唄」

※三味線や小唄に興味がある方や、お聴きになりたい方は、お気軽にご連絡下さい。
又、中日文化センターで講師も務めております。稽古場は「料亭ヤマニ」になっております。電話は059・228・3590。

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