歩きへんろ夫婦旅

  

焼山寺道…へんろ転がしの一つ

  藤井寺の境内の端に『焼山寺みち』と刻まれた小さな石柱が建つ。それが藤井寺の裏山から始まる地道の参詣道の入口である。

 ここの標高は40m。焼山寺が700mだから標高差は660m。距離12・9キロ。この間、6カ所のへんろ転がしがあり、内4カ所が上りで2カ所が下り。 (さらに…)

吉野川中洲へ…潜水橋にて

  歩き遍路を青息吐息にさせる急坂の難所を『へんろ転がし』という。江戸期の旧街道の峠道には十中八九そうした難所があるし、参詣道は修行のためにあえて険しい道を選んである。お寺はお寺で200段くらいの勾配のきつい石段がごくごく普通にある。

 歩き遍路は殆ど毎日のように大なり小なりへんろ転がしを体験しながら一歩一歩前に進む仕掛けになっているのだ。へんろ転がしで特に有名なのが、焼山寺、鶴龍1セット(鶴林寺・太龍寺)、岩屋寺、横峰寺、雲辺寺である。 (さらに…)

初日から途中雨に降られて遍路道

  3月1日早朝、娘に中川駅まで送ってもらった。いよいよぼくら夫婦にとって人生最長となるであろう50日の旅の始まりである。

   6時18分発の近鉄特急で大阪へ。難波でバスターミナルのあるJRなんば駅に向かうが、連絡通路OCATの表示がよくわからず少し迷ってしまった。9時10分発の高松行き阪急高速バスで約2時間、予定通り11時18分に鳴門西パーキングエリアに到着。 (さらに…)

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