特別寄稿

 地球と双子星と言われている金星の大気の温度は、炭酸ガスが異常に多いために、450度以上で推移しています。
 だから、生物は生息しておりません。この地球も、炭酸ガスの増大により、益々、温暖化と寒冷化と大雨大雪が発生するなど、異常天候は進んでいます。
 これでは金星化現象がとどめもなく進んでしまい、気温は40度から10度も高くなり、50度にもなれば火災が多発。さらに、熱中症で死者が続出すると共に、人間は疲労で働けなくなります。さらに10度高くなり、60度に達すれば、火災と海水の蒸気化、熱中症が大発生すると共に、人間が動けなくなります。
 今後10年で、あと20度気温が上がれば、我々は生息することが出来ません。50度になれば、熱中症を避けるために、ドンドン冷房しなくてはなりませんが、そのために必要な電力を大量に発電します。そのために石油や石炭を多量に燃やし結果的に温暖化を進める炭酸ガスが大気に放出されていくという悪循環に陥っていくのです。
 つまり、熱くて息苦しい熱中症の症状から生命を守るため、涼しい冷房を求めるこの必要悪は進行増大していくのです。加えて、アジア、アフリカ、南米の国々は経済発展による快適な生活を求めるあまり、炭酸ガスを酸素に変換してくれる森林を伐採して、工場を建て、ここでも石油石炭を燃やして炭酸ガスを大気に送っているのです。
 石油やガスの使用制限をしますと、その配分を争って戦争になり、利益を求めてますます石油を秘密で使用します。
 今、24時間地球は石油を燃やして、大量の炭酸ガスを大気に送り続けており、大気中に制御不可能な濃度である450PPMに近づき、400PPMがハワイで観測されました。
 地球の屋根である上空の電離層やオゾン層が破れており、直射日光が地上に差し込み、差し込んだ箇所を極端に温めますから、特定の海水が異常に蒸発して厚い雲となって大雨になります。大気も部分的に熱い箇所が出来ますから、平均的な大気の対流がなくなり、蛇行して異常天候になっております。
 冬はこの逆で、屋根が破れていますから、地熱が地球の外へ逃げてしまい、寒波や大雪をもたらしております。掴みようもない地球の屋根を修復する工法は今のところありません。人間が作った原子炉の修復も出来ない状況では大気の修復はもっと不可能に近いのが現状です。科学的、理論的には可能ですが、それは理想であって軽々しく期待して安全神話に陥ると大変なことになります。今となっては、延命治療しかありません。
 問題は無限に快適と利益を求める人間の心です。国際機関ではいつも決裂ばかりで、解決策は見つかりません。メルトダウンして燃えている核燃料を安全な場所へ取り出す場所も技術がないにも関わらず、安全対策もそこそこに再稼働を求める電力会社も同様なことが言えます。
 原子炉の底が破れて落下した核燃料の放射線で汚染が続く水対策も、失敗ばかりで、周辺の海はこのまま続くと汚染大海になってしまいます。早く燃え続けている核燃料を撤去して、それから信を問うべきだと思います。
 核反応は酸化燃焼ではありませんから、水は熱を冷やすだけで、強い放射能は出たままです。津波だからメルトダウンで済んだものの、将来、関東大震災が発生して、メルトダウンして燃え続けている核燃料が裸のまま外へ放り上げたら東京都内まで汚染されて国家問題にもなり、大変です。上空数万メートルの炭酸ガスは掃除機では撤去できません。大事故になる前に真剣に世界の節電対策と危機管理を考える時期に来ていると個人的な意見ですが、憂慮している今日であります。
 (藪内 憲雄 高等学術研究所代表)

 私は日本について、皆様が良くなれば自分も良くなる、という心得で書かせて頂いております。
 経済について思い返せば、4年前の平成21年8月20日号と27日号において、『円安にすれば景気上昇』というタイトルで特別寄稿を執筆しております。
 その内容は、「古い財政規律の経済理論ではなく、日銀が通貨を大量発行し、経済効率が上がる財政投融資とすること」というものでした。
 しかし、ハイパーインフレとか、日本売りとかのデメリットばかりを主張する日銀、経済界、言論界がこれを流布するだけで、デフレが長引いたばかりでなく、国力も低下して中国、韓国、ロシアに領土を脅かされる情勢になってしまいました。
 また、昨年7月5日号の特別寄稿では、『株価も景気も日本の時代』というタイトルで執筆させて頂き、「財政規律の留め金をはずせば景気が良くなり株価も上昇する」との考えを発表させて頂きました。
 幸い、政権交代がなされ、財務省主導型の古い経済手法ではなく、安倍政権は私と同じ理論を採用して、株価は200兆円も上がりました。三流マスコミが貧乏風を吹かさない限り、夏以降はかなり景気が良くなると確信しています。
 一方でドイツ、フランスなど財政規律を主とする欧州連合は相変わらずマイナス成長であり、世界経済の足を引っ張っております。

水素の火
 
 人類は、木材、石炭、石油、ガスを燃やし、次にウランとかプルトニウムなどの原子核を燃やす方法をもって産業動力を支えてきました。
 しかし、前者は二酸化炭素を大気圏に放出し異常気象をもたらしています。後者は生物の遺伝子に傷害を与えるため、多くの危険を伴っていますが、人類は両者とも必要悪として用いています。
 しかし、私達が長らく求めていた二酸化炭素も放射性物質も放出しない水素発電の火が、今後3年以内に千代田化工グループで実用化されるようになります。
 これは、地上に大量にある水を分解して水素を取り出し、その水素と大気中の酸素を反応させてエネルギーを得るものです。排出するのは水だけなので、有害物質を一切出さず、さらに循環して使用できるので製造コストはかなり低下します。今まで常温で保存できなかったのが、トルエンを使用すれば常温で保存できるようになり、プラチナを使えば200倍に濃縮した水素を燃やすことができ、世界に先駆け、これで大型の水素発電所が実現できます。
 この他にも、濃縮水素の加工で、汚染された飲料水や食品に多量に含まれているガン、腎臓、肝臓、神経病、そのほか様々な病気の原因となる活性酸素を無害化できるのです。
 当社でも、特許を用いて製造した濃縮水素水を発表しました。エコ商品の第二弾として社会貢献できる日を楽しみにしおります。
 (藪内 憲雄 ㈱高等学術研究所代表)

 かつてこの欄で「新都心軸として津IC付近に『津・道の駅』と『観光バス駐車場』を」と提案したが、その後間もなく河芸町黒田地区に『津・道の駅』ができることになり、またも地元住民をがっかりさせた。
 そこで、それに代わる『津・ええもん広場』と『観光バス駐車場』併設の、新たな津IC付近の活性化案について述べてみたい(河芸町にできる『道の駅』とは10㎞ほど離れており、システムや内容も違っていて問題はないと思われる)。
 津市には高速道路のICが3つあり、久居、芸濃はそれぞれ近くにショッピングセンターや商業施設を持っている。津ICがあえてこれらに倣うことはなく、むしろ、他のICと異なる独自の特色ある施設にすべきと考える。
 メッセウィング・みえの北側で、津市の新スポーツ施設が計画されているようだが、この中に食堂は含まれていない。交流試合や他県、他所から来るアスリートたちの食事をする場所がこの辺りには全くないのである。
 この点も踏まえて、計画されている新スポーツ施設の北側、中勢バイパスの納所交差点の南東側、すなわち、津芸濃大山田線のメッセウィング・みえに入る信号と納所交差点信号間の南側に『津・ええもん広場』と『観光バス駐車場』を整備してはどうだろうか。
 近い将来、津城が復元され津観音の抜苦・与楽地蔵への参詣が増えた時、必ずやこの大型観光バス駐車場の設置は大きな役目を果たすことになるであろう(中心街に何十台もの観光バス駐車場を作ることはまず不可能で、中心街では乗降するだけとする)。
 和歌山県の紀の川町に、『JA紀の里ファーマーズマーケットめっけもん広場』というJA(農協)が経営する新しいマーケットが盛況を極めている。POSシステムという生産者がパソコンで売れ行き商品を瞬時に把握し、常に新鮮な商品を客に提供するシステムで、売店のレジがバーコードを読み取ると、即、生産者のパソコンに何が幾つ売れたかメールされる。そこで生産者は売場で不足した商品を袋詰めし、バーコードを貼って自分の売場に補充する。これだけで納品伝票、請求書は不要で、レジでバーコードが読み取られた時、JAの各生産者口座に仕入れが打ち込まれ、いっさい人の手を煩わすことがない。もちろん、JAのパソコンにもどこの誰の何の商品が幾らで幾つ売れたかが即時に記録される。ここに新鮮な商品を安価に提供できる根拠がある。
 そこで、このシステムを使って、『津・ええもん広場』に、JA津安芸だけでなく、津の海でとれる新鮮な魚貝類を漁協(香良洲、津、白塚、河芸)に、その他、津の物産を物産振興会に、さらには、うなぎ、うどん、和食、ラーメン、ギョーザ、スイーツ、喫茶などの入店をはかり、オープンスペースで飲食できるようにする。
 尚、うなぎなどそこで調理ができない時は弁当形式にするとかの工夫をする。土産コーナーは津市観光協会が出店し、市内観光の案内とともに名物のお菓子などを販売する。
 先に述べた『観光バス駐車場』は、マーケットの南側、新スポーツ施設の北側に整備し、『ええもん広場』のみの場合は無料、中心街乗降のための駐車は定額有料とする。マイカーの駐車場はマーケットの前・津芸濃大山田線寄りとし、マーケットは広場の中央に建て、どこからでも入りやすくする(新スポーツ施設駐車場が満車時の予備としても可能)。
 この二つの施設は第三セクター方式(国・地方公共団体と民間企業が共同出資して経営にあたる事業体)で出資を募り、土地提供者にはできるだけ出資の形で参加してもらうように努める。また、マーケットの建物は、地元の杉材をふんだんに使い、天井裏をみせる和風建築として、ここでも津市の〝ええもん〟を宣伝する。
 これによって、津市の『新都心軸構想』の津IC付近の活性化がはかられ、付近住民の悲願も果たされることになると確信する。
 さらに、この際、津インターから安濃川の安東大橋までの津芸濃大山田線両側をフラワーストリート(花街道)として、四季の花や花水木を植えて中心街への案内誘導としてはいかがであろうか。 
 旧津市からの構想で『新都心軸構想』から5年、新スポーツ施設が出来る今こそ絶好のチャンス。この提案を叩き台として、津市は「都市整備課・新都心軸担当」を中心に思い切って思い腰を上げ、旗を振って取りかかってもらいたい。
 (駒田 博之 NHK大河ドラマ「藤堂高虎」を誘致する会事務局長)

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